皆さん、こんにちは!
本日は映画のお話です。
満席のシアターセブン(大阪・十三)で迎えた初日——。それだけで、この映画への期待の高さが伝わってくる。
広島を舞台にした青春ミステリー『シケモクとクズと花火と』(通称 #シケクズ)が、ついに大阪で公開された。初日・二日目ともに満席という滑り出しで、舞台挨拶には出演の遠藤祐美、仲野温、そして山岸謙太郎監督が登壇した。
「会う必要のない人と会う方が、人生は楽しい」

シアターセブン公開記念初日舞台挨拶(2026/2/28@シアターセブン)
テンポ感のあるMC・樋口大喜の巧みな進行のもと、キャスト陣のトークは大いに盛り上がった。監督がこの映画に込めたテーマについて語った言葉が、なんとも刺さる。
「会いたい人に会う必要もなくて、やらなきゃいけないことをやる必要もなくて、会う必要のない人と会って、やらなくていいことをやる方が、人生って、ちょっと楽しんじゃないか」
義務でも習慣でもなく、ちょっとした偶然と気まぐれが人生を動かす——そんなメッセージが、この映画の核心にある。
2回目からが本番、という映画
ファンの間では早くも「シケクズは2回目からが本番」という声が上がっているとか。その言葉に対し、山岸監督はこう語った。
「末子、朔人の印象が最初と最後で大きく変わるはずなので、その印象でリピート鑑賞すると随分違う映画に見える」
さらに監督は「アコの服の色に注目して観ると……」と意味深な一言。遠藤・仲野の両名も「教えておいてくださいよぉ」と驚いた様子で、こちらは劇場で確かめるしかない。1回目と2回目で、まったく異なる体験ができる映画、というのはなかなか贅沢だ。
二日目は「監督vsプロデューサー 大阪の陣」
翌日の舞台挨拶は一転、山岸監督と水野上雄一・平下洋一郎の両プロデューサーによる「大阪の陣」と銘打ったクロストーク形式に。企画段階の裏話が飛び出す笑い満載の場になるはずが……気づけば互いへの感謝を語り合う、温かい時間になった。
山岸監督の言葉が特に胸を打つ。
「本作にも何度か危機があったが、水野上プロデューサーの頑張っているという気持ちが伝わったから、今日を迎えられた」
その言葉に、水野上プロデューサーの目には涙が光った。1本の映画が生まれるまでの、見えない苦労と情熱——それを垣間見られた瞬間だった。
どんな映画なの?
34歳のフリーター・末子、24歳のインフルエンサー・朔人、そして謎の18歳・アコ。年齢も価値観も境遇もバラバラな3人が、ある「リンチ現場」の目撃をきっかけに逃避行へと巻き込まれていく。
脚本は『3000万』の弥重早希子、監督は押井守作品の原案も手がけた山岸謙太郎。「生きづらさ」や「虚しさ」を、他者との関わりを通して描く——説教くさくなく、でも確かに何かが残る、そういう映画の予感がする。
今後の上映スケジュール
4/3(金)〜 OSシネマズミント神戸(兵庫・神戸)/長野千石劇場(長野)、以降 THEATER ENYA(佐賀・唐津)、横浜シネマ・ジャック&ベティ、シネマノヴェチェント(ともに神奈川・横浜)ほか順次公開予定。詳細は公式サイト(https://shikekuzu-movie.com/)および公式SNSをチェック。
「どうでもいい奴らが教えてくれたこと」というコピーが、じわじわと効いてくる。ちょっと疲れた人に、ちょっとズレた場所に連れて行ってくれるような、そんな映画かもしれない。(写真はプレスリリース提供です)


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